宮崎信也と中沢新一のボンズ・ヴェール

私たちはこの地球環境に抱かれるようにして生きてきた。
そのことに気づくか気づかないかは別にして、
大地と水と太陽と大気とそれらの関係性(循環)のめぐりの中で
その生命を保ってきたのだ。ごく大雑把に言えば、
釈尊の瞑想する姿もさまざまなマンダラもそのような閉じて
循環する自然の調和を示している。

その調和に決定的な亀裂を生んだのが2011年3月11日の
震災であり、原発事故である。しかし、この事故は
その亀裂が四十年以上前から存在し、徐々に大きくなっていた
ことをもあぶりだした。原発を生んできた、
そして脱原発を許さない社会的・経済的構造・事態こそが
私たちの抱え込んだ亀裂そのものなのだ。
私たちは、その亀裂に対峙出来る仏教的智慧をつむぎだすべく
ここに宮崎と中沢は「緑の坊主」という場を立ち上げる。